33

な、何なのよ、ホントに、コイツってば……!
信じらんない……っ!


「小学生じゃあるまいし、猿山のボスみたいなこと言わないでよ!
コレはビジネスでしょ!?」


怒鳴ったにもかかわらず、拓馬は扱き下ろしたようにあたしを見る。


「ビジネスね……。ふぅん」

「な、何よっ」

「よく言うよな。
オマエが頑張ってるのって、韮崎さんのため、のみ、だろ?
会社のために、っていう、愛社精神が全く見えねぇ。
オマエ自身の、店が良くなって欲しい、っていう気持ちがこもってねぇんだよな」

「それは……っ、」


――愛社精神。
――気持ちがこもってない。


そうなりたいとは思っても、今はまだ、そんな気持ちにはなってなくて……。
確かに、コイツに言われた通りかもしれないけど――。

だけどイマドキ、そんなものある人だって少ないと思うんだけど。
与えられた仕事を、自分なりにこなすのが仕事ってモノじゃないの?


「大体、そんな交換条件出してくる方がオカシイんじゃない!?
セクハラじみてるから! ソレ!」


声を上げると、拓馬は眉を寄せて目を細め、あたしを見た。


「オレがオマエにセクハラなんかすると思ってんの?」


あり得ない、とでもいった言い方。

ぐっと言葉が詰まって、もうそれ以上言えなくなってしまった。
それだけじゃない。
身体の奥の方のどこかが、締め付けられて息が出来なくなるくらい、一気に苦しくなった。

声が、蘇った。
頭の中に。
――『ブス』と。
今とは少し違う、幼さの残る拓馬の低い声で。

そりゃあそうだ。
拓馬にとってあたしなんか、触れたくもないくらい醜い女なのに。
コイツにとっては、あり得ない――当然。


唇を引き結ぶ。
自分でも震えているのが分かって、あたしは後ろを向いた。


「何だよ、強気でいたクセに。
どうせ、断れないんだろ?
そういう約束で、今回、こっちの特約店に契約させてきたんだろ? ミエミエだよ。
やってやる、って言ってるんだから、お安いもんじゃん」


――お安い?

そんな基準で考えないでよ。
あたしが、どれだけ――……。
昔、ずっと、どんな思いをしてきたか、何も気付かなかったクセに!

違う。
気付いていて、やっていたんだった、コイツは。
あたしが傷付くことを、反応を、楽しんで。

今も、一緒だ。
あたしに意地悪して、傷付けて、楽しんでる――。


あたしは、くるっとまた身体の向きを変えると、さっき渡されたばかりの紙袋を元の持ち主へと叩きつけるように乱暴に返した。


「分かったわよ! 何でも一日言うこときけばいいんでしょっ!
そのかわり、一店舗でも売り上げが下がったら許さないんだからっ!」


拓馬は数秒黙って、あたしにまた強引に紙袋を押しつけてきた。


「オマエは、分かってねーな」


力のない手から滑った紙袋が床にと落ちて、バサッと音が響いた。
綺麗にたたんであったはずのタオルが、床で無残に形を変えた。


分かってない、って何?
分かってないのは、アンタじゃん。

こんなの、いらない。
いるわけない。

つい数分前まで、韮崎さんの横で、信じられないくらい幸せだったのに。
またきっと、いい加減で適当な女だ、って思われた。

あの雨の日、韮崎さんの前に拓馬を家に上がらせたって。
韮崎さんと付き合いながら、拓馬が本命でいて――今日も平然としてる、って。
――絶対に、思ってる。


「なんでそんなに意地悪ばっかりするの……」


零したようにそう言うと、冷めた声が返ってきた。


「ああいう男って、嫌いだって言ったろ」

「嫌いなのは、韮崎さんじゃなくて、あたしでしょっ?」

「オマエさ、目ぇ覚ませば?
いいように使われてる、って、自分で気付いてないわけ?」

「もう、ほっといてよっ!」


シンとしたロビーに、あたしの声が響いた。
フロントにいたホテルの従業員も気を遣っているのか、それともこんな時間のせいか奥へと引っ込んでいて、この空間にはあたし達以外は誰もいない。


「あたしがいいんだから、いいのっ!
それでも好きなのっ!
アンタになんか、絶対に分かんないわよっ!」


分かってるのに、自分で。
そんなの、重々承知で。
それでも、一緒にいたいのに。
だから迷惑にならない存在になろうと、そういう女を演じて頑張ってるのに。

さっきまで、そんな韮崎さんに少しは近づけた気がしたのに。
せっかく積み重ねたそれを、全部ぶち壊された。

昔から、そう。
コイツは、あたしが一番傷付くことを知っていて、そこを突いてくる。
そして、そんなあたしを見て、楽しんでるんだ。


奥歯を噛み締めながら睨み上げると、拓馬は眉の形を険しく歪めた。
そして、何も言わずに腰を屈めたかと思うと、床に落とされたモスグリーンのタオルを拾い、またあたしに強引に手渡してきた。


「分かるよ」


一言。
あたしに告げ、背を向ける。


……何?


あたしは、一瞬怯んでしまった。
だから、渡されたタオルを受け取ってしまった。
そう言った拓馬の顔が、哀しそうにも、辛そうにも見えたから。













どこから香ってくるのか、キンモクセイの香りが微かに匂い立つ。
こんなビルの合間なのに。
空を見上げると、薄くなった透明感のある水色に、掠れた雲が浮かんでいる。

いつの間にか、秋が随分と深まったな、なんて思う。


「暑い……」


隣を歩く菜奈が呟いた。
朝晩はカーディガンやジャケットが必要なほど冷え込むくせに、日中は太陽さえ出ていれば、汗が滲むくらいまだ暑さが残っている。
それでもからっとした空気は、つい数週間前とは比べものにならないけど。


「何か、こうして瑞穂と外にランチって、ちょっと久し振りの気がするね」

「そうだね」

「瑞穂、異動してからずっと忙しかったもんね。
調査中は結構暇って言ってたけど、終わったらまた忙しいんでしょ?」


頑張ってるよね、と菜奈が満足そうに言う。
あたしは、うん、と答えた。


あれから、あっという間に数日経って、調査は始まった。
調査前はやることが多過ぎて瞬く間に時間は過ぎていったけれど、いざ始まれば、報告書やサマリーが提出されてくるまでの期間、あたしの仕事は実に少ない。

……と、言うと語弊があるかもしれないけど。
就業時間中はそれなりにやることはあっても、持ち帰りの仕事や残業が一気に減った、って意味。
睡眠時間を削っていた数週間に慣れてしまったせいか、通常業務、というのが何だか気が抜けるくらいなのだ。

調査期間は約三週間。
その二週間後に、報告書があがってくる。
それまでは、しばらくこんな状態が続く。

経理部にいたときは、いかに楽をするか、だったのに、今では物足りないとさえ思う自分が不思議だ。
仕事の楽しさ自体はまだよく分からないけれど、それでも、会社と自分の関わりに、やりがいを持っている――と、思うのに。

どうしても、拓馬の言葉がちらつく。
ずっと。


――『会社のために、っていう、愛社精神が全く見えねぇ。
オマエ自身の、店が良くなって欲しい、っていう気持ちがこもってねぇよ』


そんなに、あたしって、そういう風に見えるのかな……。
それが仕事上に、表れてる……?


拓馬とは、福岡のホテルから会っていない。
仕事上のメールのやり取りはしているけれど、ここのところその回数もぐっと減った。
今はほとんどないと言ってもおかしくないくらいに。

どうしてか、と言うと、M&Sの中田さんと名乗る進捗管理担当者から連絡があって、調査の進行については、彼女が受け持っているから。
必然と連絡は彼女宛てになって、余程のことがない限り、拓馬に連絡を取ることはなくなってしまった。

あんなに毎日いくつものメールを交わして、その上、急ぎの用件は携帯に、なんて言われてたのに。
ある意味ホッとして、ある意味気が抜けた。

それに、約束についても、言ってくるどころか今のところ何も触れてこない。
本気じゃなくて冗談だったのか……分からないけど。
アイツのことだから、あたしが内心びくびくしてると思って、楽しんでいるのかもしれないし。


天井まで伸びる大きなガラスが連なるカフェの前を通り過ぎ、そのすぐ脇にある階段を下った。
ビル自体が去年建てられたばかりで、カフェの階下はイタリアンレストランになっている。
値段も味も満足できるし、会社からは程近いから、ココにはランチによく来る。
とは言っても、あたしが異動してからは一度も来店してなくて、菜奈の言う通り、久し振りだな、なんて思う。


「……あ」


先に階段を下りる菜奈が、途中で立ち止まり声を上げた。


「どうかした?」

「今日、お店休みみたい」

「えっ、嘘……」


菜奈の背後から覗き込むと、ガラスドアの向こう側は真っ暗で、CLOSEの札も下がっている。

……ツイてないらしい。


「どうしようか?
マックでも行く? それとも会社に戻って、社食で食べる?」


菜奈の背中に訊くと、何か考えているように数秒沈黙した後、こちらに振り向いた。


「華のき、行こうか?」

「は?」

「今、調査中なんでしょ?」

「そうだけど……。
それは今あんまり関係ないんじゃ……」

「んー、でも、ちょっと行きたいかなぁなんて思って」

「え、でも菜奈、制服じゃん?」

「お店のスタッフは、本社の人間の制服なんて知らないよ」


にっこりと笑ってそういう菜奈に、反対する言葉は特に見つからなかった。




昼時のレストランなんて、どこもかしこも混雑している。
サラリーマン、OL、主婦同士のランチ。
平日ということもあって、客層はそんな感じ。

福岡の小柴社長の店舗を三つほど回ったときとは、同じチェーン店だというのに、
どことなく店内の雰囲気が違う。
店員の対応も、もう少しきびきびとしていたし、活気があった。
ココは、ただ、人が多くてざわついているだけの気がする。
味も……同じモノを使っているはずなのに、どうして違うんだろう。

いつの間にか、そんなことをチェックする自分がいる。


「今、マロンフェアなんだよねー。
デザートも食べたいけど、やっぱり時間厳しいよね」


目玉焼きの乗ったデミグラスハンバーグを食べながら、菜奈が言った。
菜奈は、こういうところに来ると、大概デザートを注文する。
甘いモノ、大好きなんだよね。

あたしは口の中にある、菜奈と同じハンバーグを飲み込んだ。


「今日はちょっと厳しいね、時間ないし。
どうしてもって言うなら、パフェは無理っぽいけど、アイスかプリンくらいなら食べられるかな」

「んー……だよね。
じゃ、プリン頼もうかなぁ」


菜奈はすぐ近くにいた店員を呼び、オータムフェア中のマロンプリンを注文した。
時間がないので早めに持ってきて欲しいと、お願いすることも忘れない。
店員が去ると「あ」と急に声を上げた。


「そう言えば、瑞穂って、葉山出身だったよね?」


ドキッとして、勝手に身体が反応し、揺れた。
別に――ビクビクする必要もないのに。

拓馬と再会してからは特に、地元の話に敏感な気がする。
この間韮崎さんと話したときは、全然平気だったのに。


「うん。そうだけど……」

「この間さ、海斗と葉山の方行ったの。
初めてのデートのときに行った、海沿いのプリンの美味しいお店。
そこで、スイートポテトのプリンっていうのがあって。
瑞穂、知ってる?」

「そのプリンは食べたことないけど、お店は知ってるよ。
大きなビーカーに入ってるヤツでしょ?
種類が色々あるよね」

「そうそう!
栗が入っててね、美味しかったんだー」

「海斗くんも、ソレ食べたの?」

「海斗は甘いモノは嫌いだから、飲み物だけ。
夕方行ったんだけど、席から見える景色とかもすっごく綺麗で!
あそこのお店、いいよねー」


菜奈は満面の笑みで両掌の指を合わせた。
……憎たらしいくらい、幸せそうに。


「菜奈、海斗くんと上手くいってるんだね」

「え……あ、うん、まぁ」

「甘いモノ嫌いでも、そうやって菜奈に付き合ってくれるんだ?
なんか、愛されてるよね」

「そ、そーかな……」

「そーだよ」


テーブルに肩肘を乗せ、わざと嫌みっぽく言ってやる。
切ってあったハンバーグをフォークでぶっ刺して、口の中に放り入れた。

だって、ハッキリ言って、羨ましい。

好きな人に、想われること――。
一緒にいられること――。
些細なことを共有できること――。

それがどれだけ幸せなことか、って。
今なら痛いくらい分かるのに……。


福岡から帰ってきても、思った通り、今までとなんら変わらない。
拓馬とのことも、韮崎さんは一言も訊いても言ってもきてくれない。


「瑞穂」


菜奈は、手にしていたフォークとナイフを皿の上に置き、あたしを見た。


「あたしは、韮崎さんは瑞穂のことが好きなんじゃないかな、って、思うけど……。
だって、わざわざ福岡まで行かないと思わない?」

「そりゃあ、ちょっとはそう思ったけど……」

「瑞穂は、これからどうしたいの?」

「どう、って……」


いつもなら、「べつに」とか、さらっと強がってみせるのに。
どうにも言葉が詰まってしまった。


だって、もし、韮崎さんがあたしのことを好きになってくれたとして。
その先はどうなるんだろう。
両思いになれるのは、夢のように嬉しいけれど、彼があたしを選ぶか、って言ったらそうじゃない。
続くのは、ただ平行線。
あたしのモノにはならない、という事実だけ。
だって、願ってそれが叶ったら、あたしは彼の夢をそこで潰してしまう。
――そんなの、絶対に、駄目。

なのに――。
もっと深く繋がりたいと思ってる。
振り向いて欲しいって。
あたしのことだけ見ていて欲しいって。

矛盾してる。
だけど、どちらも本当の気持ちで……。
答えなんて、出ない。
ただ、今、一緒にいたいという気持ちを貫いてるだけ。


言い淀んでいると、菜奈は小さく息を吐き出した。


「瑞穂は、瑞穂らしく、いてよ」


ふっと、微笑んだかと思うと、さっきの店員がプリンを持ってきた。
「お待たせ致しました」と、菜奈の前にプリンが置かれる。
そして、あたしの前にも同じモノが置かれた。


……あれ?


「あたし、注文して……」

ないです、と言う前に、店員の女の子が笑顔で言った。


「ウチの本社の方ですよね?
サービスです」

「えっ……?」

「また是非、来て下さいね」


唇に人差し指を立て、微笑みかけられる。
お礼を言う前に、彼女はさっと去って行ってしまった。
声をかけようかと思ったけれど、混み合った店内に慌ただしく紛れてしまった。

知らないだろうと思った菜奈の制服は、どうやら知っていたらしい。
もしかしたら、店長や偉い人が気付いて、そうさせたのかもしれない。

どちらともなく、菜奈と顔を見合わせた。


「ビックリ……」

「だね……」

「いいのかな」

「いいんじゃない?」

「でも、嬉しいね、こういうのって」

「うん」

「いただこっか」


もう一度手を合わせてから、プリンをスプーンですくい取った。
生クリームの乗った、マロンのプリン。
口の中に含むと、濃厚な甘みが広がった。


「おいしー」


菜奈が先に言葉に出した。


「コレ、美味しいね。
ウチの店でも、こんなに美味しいデザートがあったんだ。
普段来ないから、知らなかったね」

「ホント。社員が知らないなんて、おかしいよね」

「フェア中のなんて、特に」

「レギュラーメニューだってよく知らないけどね。
食べてみたら、結構美味しいモノもあるのかも」


自分で言葉にしてみて、改めて気付く。


あたし、何も分かってない――。
社員が店舗のいいところを知らないなんて。
美味しくない、って、端から決めつけて、来ようともしなくて。

こんなの、駄目じゃん。
もっと知れば、好きになるかもしれないのに。

拓馬に言われたって、当然じゃん……。


動きが止まったスプーンを、テーブルの上で握り締めた。
途端、その横で急に鳴り出した携帯電話に驚いて、びくっとした。

メールの着信。
あたしはスプーンをプリンの器に敷かれた皿の上に置いてから、それを手に取り開いた。


――え……。


目に入ったのは、韮崎さんの名前。


嘘、何で!?
どうしてっ!?


だって、韮崎さんから携帯にメールなんて、初めて。
こんな時間にくれる内容なんて、仕事の件なのかもしれない。
だけど、嬉しい。
だけど、緊張もする。


件名もないそのメールを、あたしはドキドキしながら開いた。
幅の狭い携帯電話のディスプレイに、ずらりと並ぶ機械的な文字。


『小柴社長から、葉山宛てに今電話があった。
いつ来るか分からない調査に、店舗スタッフは以前よりもずっと気を張って頑張ってるそうだ。
店舗でとってるアンケートの内容も、ここのところいいものばかりで、まだ調査結果は出ていないけど、参加したおかげで店全体が良い方向になってる、と。
一生懸命参加を勧めてくれた葉山に、一言お礼が言いたかったって』


お店が、良い方向に向かってる――?
小柴社長から、お礼が……。


何とも言えない気持ちが込み上げた。
嬉しくて、くすぐったいような、少し高揚した感じだ。

仕事でこんな風に感じるのは、初めて。

しかも、あの韮崎さんが、わざわざメールしてきてくれたなんて。
もうすぐ昼休みも終わるんだし、社内で直接伝えれば済むことなのに。

きっと、すぐにでも伝えたいって――あたしが喜ぶ、って――……。
そう、思ってくれたんだ。

冷たいようで、本当は優しい韮崎さん。


あたし、やっぱり、韮崎さんと一緒に頑張っていきたいよ。


「瑞穂?」


ただ携帯を握り締めるあたしへと、菜奈は不思議そうな顔をした。


「うん」

「……ん?
うん、って、何? どうかしたの?」

「菜奈は、ウチの会社、好き?」

「えっ……?
何? 急に……」

「好き?」


再度尋ねると、菜奈は悩んでいるようにほんの少し首を傾げ、苦笑いした。
あたしは、そんな菜奈に頭を横に振った。


「や、うん。あたしも、そうだよ。
今迄も、今も、訊かれたら答えられない」


だって、知ろうとしなかった。
好きになろうって気なんて、端っからなくて――。

韮崎さんに「好きにさせてやる」って言われても、好きになりたい、って思っても、結局は受け身だった。
今の仕事も、韮崎さんのためって――自分のためじゃなくて……。

そんな状態で、好きになんてなれるはずがない。
自分から、やらなきゃ。
韮崎さんのためだけじゃなく、自分のためにも。

――自分が、変わらなくちゃ。


「だけどね、菜奈。
あたし、自分の会社も仕事も、好きになりたいんだ」


あたしは、菜奈の目を見つめて言った。


レストランや食品のメーカーの会社が、自社商品を美味しいと思えないなんて。
だけど、中にはこのプリンのように、美味しいモノだって、ある。
それを知らないなんて、もったいない。


まずは、社食を変えよう。

美味しいモノを食べたら、それだけで気持ちが満たされて、幸せな気分になって――力が湧いてくる。

韮崎さんと約束をした、社食の改善。
韮崎さんが出来ない何かの理由があるのなら、あたしがやればいい。
自分から考えて行動しなきゃ、始まらない。

そして、少しでも好きになろう。
皆にも、好きになってもらおう。
仕事も。
会社も。

  

update : 2009.11.14